BTCは引き続き上値重い展開:米国債利回り急騰、今週のETF流出額は10億ドル超

BTCCBTCC著者: Harvey

 

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5月20日の市場テーマは、米国債利回りの急上昇、ETF資金流出の継続、ドル反発、そしてFOMC議事録公表前の様子見姿勢に集中している。

 

マクロ面では、米国とイランの交渉見通しに改善は見られていない。米国のトランプ大統領は再び軍事行動の可能性に言及し、米政府も新たな対イラン制裁を発表した。地政学リスクは引き続き市場心理を揺さぶっている。

 

火曜日の米国株はまちまちの動きとなった。ダウ平均は0.32%上昇した一方、ナスダックは0.84%、S&P500は0.67%下落し、S&P500とナスダックはいずれも3営業日連続の下落となった。ハイテク株は全体的に軟調だったものの、メモリー関連銘柄は反発し、サンディスクは約4%、マイクロンは2.5%上昇した。一方、貴金属は引き続き下落し、金スポット価格は4,460ドル付近、銀は74ドル付近まで下落した。

 

ドルと米国債利回りは同時に上昇し、リスク資産への圧力をさらに強めた。ドル指数は0.33%上昇して99.35となり、1カ月超ぶりの高水準を記録した。10年米国債利回りは4.7%に接近し、30年債利回りは一時5.20%付近まで上昇、2007年以来の高水準を記録した。市場では年内追加利上げの織り込み確率が約1%から45%まで上昇しており、ビットコインなどのリスク資産に圧力を与えている。

 

市場は米東部時間5月20日午後2時に公表されるFRBの金融政策会合議事録に注目しているほか、FRB関係者による発言にも関心が集まっている。

 

SECのトークン化株式政策に注目、RWAテーマが再び加熱

米SECは早ければ今週中にも、トークン化株式に関する「イノベーション免除」制度を導入する可能性がある。規制対象プラットフォーム上でブロックチェーン証券の取引を可能とするもので、主な方向性として24時間365日取引、即時または準即時決済、端株取引などが含まれる。これによりウォール街資産のオンチェーン化が進み、RWA、トークン化証券、オンチェーン金融インフラに恩恵をもたらすと期待されている。

 

rwa.xyzのデータによると、オンチェーン実世界資産(RWA)の総規模は337.8億ドルまで拡大し、過去最高を更新した。また、トークン化株式の日次取引量も35.7億ドルに達しており、市場需要が先行して高まりつつあることを示している。

 

セクター内では、RWA関連資産が短期調整後に反発の動きを見せ始めている。5月20日のBTCC先物データでは、CFGが6.45%、ONDOが4.3%、PENDLEが2.54%上昇した。

ただし、このニュースがBTCに与える短期的な押し上げ効果は限定的だ。現在のBTCは依然として、マクロ環境、ETF資金流出、米国債利回り上昇などの影響を大きく受けている。

 

BTCは7.7万ドルを回復、市場は次の方向性を模索

5月20日の暗号資産市場は、引き続き弱含みのレンジ推移となった。BTCCデータによると、BTCは現在77,200ドル付近で推移しており、前回8.2万ドル付近から下落した後も明確な回復シグナルは見られていない。2時間足ではMA5、MA10、MA20が現在価格付近に集中しており、売り圧力はやや鈍化しているものの、短期的には低位レンジ相場が続いている。

ETF資金流出圧力は依然継続している。現物ビットコインETFは前日に3.31億ドルの純流出を記録し、過去3営業日累計の純流出額は10億ドルを超えた。特に月曜日は6.49億ドルが流出し、1月下旬以来最大の単日流出となった。これは一部機関投資家がリスクエクスポージャーを積極的に縮小していることを示している。これまでBTCの8万ドル突破はETFへの継続的な資金流入に大きく支えられていたが、現在は資金の流れが弱まり、現物市場の買い支えも低下している。

 

デリバティブ市場では、過去24時間で未決済建玉(OI)が1%減少した一方、資金調達率はプラスを維持した。Glassnodeのデータでは、現物市場と無期限先物市場の出来高デルタがともにマイナスへ転じており、売り手が引き続き市場を主導していることを示している。同時に、25デルタ・スキューの上昇は、投資家が下落リスクへのヘッジを強化していることを示唆している。

 

テクニカル面では、BTCの短期レジスタンスは77,300ドル、重要な回復ゾーンは78,000〜78,500ドルとなる。下値サポートは76,000ドル、その下の主要防衛ラインは75,500〜75,733ドル付近となる。この水準を割り込んだ場合、追加的な清算を誘発し、74,000〜75,000ドル帯まで下落する可能性がある。

 

アナリストによると、75,733ドル付近は重要なサポート水準となっている。またCoinGlassの清算データでも、75,500ドル付近にレバレッジポジションが集中しており、この水準を下抜けた場合はさらなる清算圧力につながる可能性がある。

 

一方で、一部アナリストは短期反発の可能性も指摘している。Ted Pillows氏は、BTCが7.5万〜7.6万ドルのサポート帯をテストした後、初期的な反発シグナルが見られていると分析しており、今後安定すれば79,200ドル付近のCMEギャップを埋める可能性があるとしている。

 

 

イーサリアムと注目銘柄

ETHはBTCとともに横ばい推移が続いており、2,100ドル付近のサポートを繰り返しテストしている。短期的な流れは依然として弱く、2,100ドルを維持できれば2,160〜2,200ドルへの回復余地がある一方、サポートを割り込んだ場合は2,000ドル付近まで下落する可能性がある。

 

また、イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏がLighterプロジェクトの技術と方向性を明確に支持したことで、LITへの市場センチメントが改善した。これを受けてLITは再び1ドルを回復し、現在は1.17ドル付近で推移している。

 

5月20日 BTCC人気先物銘柄:

 

全体として、BTCが78,500〜80,000ドルを回復するまでは、アルトコインへの継続的な資金流入は限定的となる可能性が高い。RWA、トークン化株式、ストレージ関連テーマには局所的な機会が存在する可能性はあるが、短期資金のローテーション色が強いとみられる。本日のFOMC議事録が市場予想以上にタカ派的な内容となれば、BTCは7.6万ドルのサポートを再び試す可能性がある。一方で、内容が比較的穏健でETF流出が緩和した場合、BTCは7.9万〜8万ドル帯への回復を試す展開も考えられる。

 

リスク提示: 本稿の一部内容は公開メディアの見解に基づいており、情報提供のみを目的としたものである。いかなる投資助言や取引判断の根拠を構成するものではない。市場にはリスクが伴うため、取引の際は十分に注意し、投資家各自で適切なリスク管理を行っていただきたい。

 

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