原油が100ドルに上昇、BTCは圧力を受けながら7.9万ドルを維持
BTCC著者: Harvey9月9日、市場は引き続き原油高、インフレ指標、利上げ観測を軸に取引され、リスク選好は慎重姿勢を強めた。中東情勢の緊迫化を受け、Brent原油は100ドルに到達し、エネルギー由来のインフレ懸念がさらに高まった。米国株は下落し、BTCは79,000 USDT付近で方向感を探る展開となっている。今週発表される米PPIとCPIを前に、市場のリスク選好は慎重になっている。
Brent原油が100ドル突破、半導体株は逆行高
中東のエネルギー施設への攻撃や、ホルムズ海峡の海運が阻害されるリスクの高まりを背景に、国際原油価格は一段と上昇した。Brent原油は100ドルを突破し、WTI原油も94ドル付近まで上昇した。

原油高はインフレを押し上げるだけでなく、企業コストを増加させ、家計消費を圧迫する可能性がある。これによりFRBは、物価抑制と経済成長維持の間でより難しい政策判断を迫られる。
原油高は引き続き市場心理を圧迫し、火曜日の米国株は主要3指数がそろって下落した。ダウ平均は1.18%安、Nasdaq総合指数は0.32%安、S&P 500は0.58%安となった。
一方、ハイテク株の中では明暗が分かれた。Intel(INTC)は9.05%上昇し、Qualcommも3.17%上昇した。QualcommはAmazonとの提携を発表し、AWSのAIインフラ需要に対応する複数世代のカスタムチップを開発するとともに、高度な光インターコネクト技術を提供する。今回の発表は、新たな事業成長への期待を市場にもたらした。
BTCは高値圏でもみ合い、オンチェーンの売り圧力が上昇
BTCは9月4日に82,000ドルを突破して以降、調整が続いており、最近は主に78,000〜80,000ドルのレンジで推移している。一時78,000ドル付近まで下落した後、79,000ドルを上回る水準まで反発したものの、80,000ドルを再び突破することには成功していない。短期的には明確なレンジ相場を形成しており、買い支えは残っているものの、上昇モメンタムは不足している。

オンチェーンデータでも売り圧力の増加が確認されている。Glassnodeによると、ビットコインの各ウォレット層が全体として純売りに転じた。これは6月初旬以来初めてで、Accumulation Trend Scoreは0.37まで低下した。特に1,000 BTC超を保有するクジラが主要な売り手となっている。
ETFの資金フローも短期的には弱含んでいる。米国のビットコイン現物ETFは昨日、約4,664万ドルの純流出となり、それまで3営業日続いていた純流入が途切れた。ただし、より長い時間軸では、ETF資金は依然としてBTCの高値維持を支える重要な要因となっている。
テクニカル面では78,500ドルが現在の第1サポートで、ここを割り込むと77,000〜76,300ドルを試す可能性がある。上値ではまず79,500〜80,000ドルに注目したい。単純に80,000ドルを突破すること以上に、現物出来高の増加とETF資金の再流入を伴うかどうかが重要となる。
ETHは2,500ドル付近でもみ合い、ZECは強さを維持
ETHは2,500ドル付近でのレンジ推移を続けており、短期的な構造は中立的である。下値では2,440〜2,450ドルがサポートとなり、上値ではまず2,500〜2,510ドルが意識される。このゾーンを突破すれば2,550ドルを再び試す可能性がある一方、サポートを割り込めば2,400ドル付近まで下落する可能性がある。
アルトコインは引き続き個別ローテーションが中心となっている。ZECは1,250ドルを突破し、週間上昇率は40%を超えた。Zcash ETFの調達額は5億ドルに達している。VVVは過去24時間で30%超上昇し、一時26ドル付近まで上昇した。主な材料は、Veniceが約39万1,000ドル相当のVVVトークンバーンを完了したことだった。Lighter(LIT)は過去24時間で13%超上昇し、5.2ドルを突破して過去最高値を更新した。
PPIとCPIが短期方向を左右する可能性
米国では9月10日木曜日に8月PPI、9月11日金曜日に8月CPIが発表される。この2つの統計は、FRBの9月FOMCを前にした重要なインフレ判断材料となる。
8月の非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったことを受け、市場は現在、9月に25ベーシスポイントの利上げが行われる確率を約60%と見込んでおり、政策予想には依然として大きな変動余地がある。
インフレが予想を上回り、特に基調的な物価圧力が依然として強い場合、利上げ観測がさらに強まり、株式のバリュエーションと暗号資産市場のリスク選好を圧迫する可能性がある。一方、インフレが明確に鈍化すれば、金利面の圧力が和らぎ、BTCが再び80,000ドルを試す条件が整う可能性がある。
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