金価格は今後どうなる?急騰理由は?2025年金価格予想を徹底解説

著者:c, dora最終更新日:

ロンドン金現物価格は2025年6月3日(火)アジア時間早朝、一時3,392ドルを記録し、強気派は節目となる3,400ドルの心理的抵抗ラインを目指しています。

 

前日には金価格が2%以上上昇し、過去3週間以上ぶりの高値をつけました。この急騰は、複数のリスク要因が同時に重なった結果とされています。

 

金価格上昇の背景には以下の複合的な要因があります:

  • 米国の鉄鋼・アルミ関税が50%に倍増し、世界のサプライチェーンに亀裂
  • 米連邦準備制度(FRB)の利下げ期待が再燃
  • 地政学的リスクの高まり

 

現在の金市場は、「ドルの実質金利の低下」と「安全資産としての需要の急増」という二つの強い追い風を同時に受けています。

 

2025年6月13日イスラエルがイランを空爆し、金価格が急騰してきました。「ゴールドトークン」の24時間取引高が大幅増加しています。

 

では、金価格は今後どうなるでしょうか?この記事では、金価格が急騰した理由を分析した上で、2025年金価格の予想も徹底解説していきます。


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目次
  1. 金価格・金相場の現在の値動き
  2. ドル安が金価格上昇の直接的な要因に
  3. ドル円今後の見通し:複数の大手投資銀行が弱気予測
  4. 経済指標の弱さが利下げ観測に拍車をかける
  5. リスク回避の需要が急増、安全資産として金に注目
  6. 金価格が急騰した4つの要因
  7. 金価格は今後どうなる?2025年金価格予想
  8. 金相場の今後まとめ

 

金価格・金相場の現在の値動き


6月13日海外報道によると、イスラエル空軍が現地時間6月12日にイランを空爆。首都テヘランで爆発音が確認されましたが、具体的な攻撃対象はまだ不明です。

 

今回の作戦は米国の明確な支持を得ずに実施されました。イスラエルのカッツ国防相は全国に「特別緊急事態」を宣言。軍は作戦第1段階が完了し、イラン国内の多数の軍事・核関連施設を攻撃したと発表。

 

中東情勢のさらなる緊迫化が、市場全体に大きな不安をもたらしています。これにより、金は安全資産として、その価格が急騰してきました。

 

2025年6月13日現在、金現物価格は大幅上昇し、1オンス= 3,432ドルで前日比1.35%の上昇を記録しました。

 

ドル安が金価格上昇の直接的な要因に


6月3日朝、ドルインデックス(DXY)は一時98.57まで下落し、金価格上昇の直接的な引き金となりました。

 

トランプ前大統領が鉄鋼・アルミの関税を倍増させると発表したことで、世界的な貿易摩擦が再燃。

 

これを受けてドルは主要10通貨(G10)すべてに対して下落し、ウォール街では「ドル安トレンド」の見方が強まっています。

 

ドル円今後の見通し:複数の大手投資銀行が弱気予測


モルガン・スタンレーのグローバルマクロ戦略責任者マシュー・ホーンバック氏は、「米国外の投資家は、米国資産へのエクスポージャーだけでなく、それに伴うドル建てリスクを見直しつつある」と指摘。

 

ドルの為替ヘッジ比率が高まることで、今後12か月でドルの下落圧力が強まるとしています。同社はドルインデックスが2026年6月までに約9%下落し、91ポイントまで低下すると予想しています。

 

また、JPモルガンのMeera Chandan氏率いるチームも、引き続きドルに対して弱気の見方を示し、代わりに日本円・ユーロ・豪ドルへの投資を推奨しています。

 

経済指標の弱さが利下げ観測に拍車をかける


さらに、米国経済のファンダメンタルズも金価格を後押ししています。5月の米製造業PMIは48.5と6か月ぶりの低水準に落ち込み、景気後退の兆候を示しています。

 

にもかかわらず、サプライヤーの納期は約3年ぶりの長さに達し、「スタグフレーション(停滞+インフレ)」への懸念が強まっています。

 

Zanier Metalsのストラテジスト、ピーター・グラント氏は「関税がサプライチェーンを断裂させ、工場の人員削減につながるという認識が市場に広がれば、9月の利下げ観測は一層強まるだろう」と分析。実際に、FF金利先物市場では9月の利下げ確率が70%に上昇しています。

 

リスク回避の需要が急増、安全資産として金に注目


ドル安だけでなく、世界的な地政学リスクの高まりも市場のリスク回避姿勢を強めています。たとえばイスタンブールでの和平交渉が突如決裂し、中東やアジアでの潜在的な緊張も無視できません。

 

これにより、従来インフレ率(CPI)と強く相関していた金の価格形成は変化しつつあり、今や「グローバル・システム安定性のリスクプレミアム」が金価格の主因となっています。そのリスクプレミアムは幾何級数的に拡大しているのが現状です。

 

世界黄金協会によると、2024年における各国中央銀行の金購入量は前年同期比で17%増加。こうした動きは短期的なトレードというより、ドル基軸体制に対する長期的なヘッジとしての戦略的備蓄の一環と見なされています。

 

なお、記事執筆時点ではロンドン金現物価格はやや下落し、3,373ドルを付けています。

 

金価格が急騰した4つの要因


1.世界的な貿易摩擦の激化

アメリカが鉄鋼・アルミの関税を50%に引き上げたことで、グローバルなサプライチェーンへの懸念が強まりました。これがドルの下落を引き起こし、ドル建ての金の投資魅力が相対的に高まりました。

 

2.地政学的リスクの高まり

中東・アジアを中心に緊張が高まり、安全資産としての金の需要が急増。各国の中央銀行もその流れに呼応し、金準備の拡充を進めています。

 

3.FRBの利下げ観測

米経済指標の悪化(製造業PMIの低下、サプライチェーンの混乱)により、9月の利下げ期待が高まっており、市場は金利低下=金価格上昇という構図を意識しています。

 

4.スタグフレーション懸念

経済成長の鈍化と物価高の同時進行によって、金の**「インフレヘッジ」属性も再評価**されています。

 

金価格は今後どうなる?2025年金価格予想


短期的に3,400ドル突破が視野に入る展開

ドル安の進行、FRBのハト派転換期待、そして地政学的な緊張が重なり、金価格は短期的にさらに上昇する可能性が高いと見られています。

 

2025年中長期的にも強気継続の可能性が高い

2025年中央銀行による金準備の増強と、グローバルな供給網の混乱が引き起こすインフレ再燃リスクが、金の「安全資産」かつ「インフレ耐性資産」としての魅力を維持・強化しています。

 

リスク要因にも注意が必要

ただし、FRBが利下げ時期を後ろ倒ししたり、地政学的緊張が想定以上に緩和された場合、金価格は短期的に調整(下落)する可能性もあります。

 

ただし、長期的な上昇トレンド自体は大きく崩れないと見られています。

 

金相場の今後まとめ


世界的な貿易摩擦の激化と米連邦準備制度(FRB)による利下げ観測の高まりという二重の追い風を受け、金価格は直近で力強く上昇し、3,400ドルを突破していきます。

 

加えて、地政学リスクの高まりや各国中央銀行による金準備の着実な増加といった戦略的行動が、金の「安全資産」としての長期的な投資価値を一層際立たせており、金価格のさらなる上昇を後押ししています。

 

これにより、金価格は短期的にさらに上昇する可能性が高いと予想されます。

 


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