ツインバード株価は今後どうなる?最新決算や今後の見通し・株価動向を徹底解説
株式会社ツインバードの株価は2026年6月22日、株価はストップ高を記録しました。前週末比80円高の471円で取引を終えました。これは年初来の高値更新となります。(出典:日本経済新聞)
この急騰の背景には、ジャパネットホールディングスによるTOB(株式公開買い付け)方針の発表がありました。
しかし、同社は同時に厳しい業績状況に直面しています。2026年2月期は、2期連続の最終赤字を見込んでいます。家庭用冷蔵庫・洗濯機事業の縮小を決断しました。(出典:株式会社ツインバードの企業情報サイト)
この記事では、ツインバードの事業再構築の現状と、TOBを巡る動き、そして今後の株価見通しを詳しく解説します。

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| 目次 |
ツインバード(T:6897)とはどんな会社?
株式会社ツインバードは、調理家電や照明、掃除機、季節家電などを企画・販売する企業です。
同社は小物家電に強みを持っています。生産は中国の協力工場を活用しています。
ツインバードは現在、大きな構造改革の途上にあります。不採算の白物家電(冷蔵庫・洗濯機)事業を縮小しています。
その代わりに、高付加価値家電と医療用超低温フリーザー(FPSC)事業へ経営資源を集中させています。
次期の黒字化に向けた収益性の回復が、今後の最大の課題です。ツインバードの将来性は、この「2本柱」戦略の成功にかかっています。
ツインバードの事業内容・特徴
ツインバードの事業は、主に二つのセグメントに分かれています。
一つは家電製品事業です。もう一つはFPSC事業です。各事業は、現在、大きな転換期を迎えています。
家電製品事業:高付加価値路線へのシフト
家電製品事業は、照明器具、調理家電、クリーナー、生活家電などを扱っています。しかし、この事業は厳しい環境に直面しています。国内家電市場では節約志向が高まっています。
異業種参入や海外メーカーの台頭により、市場競争が激化しています。特にエントリークラスの家庭用冷蔵庫・洗濯機が厳しい状況です。
ツインバードは採算悪化を背景に、家庭用冷蔵庫・洗濯機事業の縮小を決断しました。米国の関税政策の影響も一因です。今後は「匠プレミアムシリーズ」に注力します。
燕三条の技術を活かした高価格・高付加価値な調理家電が中心です。全自動コーヒーメーカーやトースターなどが該当します。自社ECの強化で利益率の改善を図ります。
FPSC事業:医療用超低温フリーザーのグローバル展開
FPSC事業は、FPSC冷凍冷蔵庫を扱っています。これはフリー・ピストン・スターリング・クーラー技術を用いた製品です。
同社の強みは、世界保健機関(WHO)の医療機材品質認証(PQS)を取得した高度な冷却技術にあります。
しかし、2026年2月期の売上高は前期比8.4%減となりました。米国の通商政策の影響による主要取引先の在庫計画見直しが響きました。
今後は、コールドチェーン(定温物流)需要の高まりに対応します。
新型コロナワクチン等の輸送にも適した可搬式超低温ボックスなどの完成品ビジネスをグローバルに展開します。これが新たな成長の柱に位置付けられています。
ツインバードの株主と配当
ツインバードは、株主還元について一定の方針を示しています。2026年2月期の配当は、1株当たり年間13円を予定しています。
内訳は中間配当3円、期末配当10円です。DOE(自己資本配当率)は2.2%となります。
次期(2027年2月期)の配当予想も同様に年間13円を予定しています。DOEは2.2%を維持する計画です。同社の基本方針は、DOE1.5%以上の安定確保です。
ただし、現状の業績は厳しいものです。2026年2月期の単独決算では、最終損益が12億円の赤字を見込んでいます。
これは2期連続の赤字となります。業績悪化を受け、役員報酬の減額も実施されました。野水重明社長の報酬は50%減額されます。
その他の取締役の報酬も5〜30%減額されます。期間は5月までの3カ月間の予定です。
(出典:ヤフーファイナンス)
ツインバードの最新決算・業績情報
ツインバードの2026年2月期通期決算は、大幅な減収減益となりました。
売上高は89.98億円でした。前期比で10.5%の減収です。営業損失は8.55億円でした。前期は営業利益400万円でした。当期純損失は12.18億円でした。前期は当期純損失1.01億円でした。
主な減益要因は、家庭用冷蔵庫・洗濯機の販売急減です。事業構造改革費用の計上も影響しています。
具体的には、廃棄費用6000万円と棚卸資産の評価損3億5600万円を計上しました。遊休固定資産の減損損失として2億2200万円も計上しました。
しかし、足元では収益性改善の動きも見られます。第2四半期(6月〜8月)の売上総利益率は31.9%でした。第1四半期(3月〜5月)に比べ9.8ポイント改善しました。前年同期比でも6.5ポイントの改善です。
その結果、第2四半期の営業損失は4700万円となりました。第1四半期に比べ3億400万円改善しました。
(出典:ヤフーファイナンス&株式会社ツインバード開示資料)
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ツインバードの株価動向
ツインバードの株価は、2026年6月に劇的な動きを見せました。2026年6月19日、ジャパネットホールディングスがTOB方針を公表しました。
これを受けて、株価は急騰しました。6月22日にはストップ高を記録しました。前週末比80円高の471円で取引を終えました。
TOB方針発表から1週間で、株価は約6割高となりました。これは、家電の製販一体モデル実現への期待を反映しています。
ジャパネットHDは「顧客の真のニーズに100%応える製品を提供するため」と説明しています。外部委託の枠組みでは限界があると判断しました。
しかし、TOBのプロセスはまだ確定していません。ツインバードは、ジャパネットの公表内容を事前に確認していません。
不正確な内容が含まれている可能性があると注意喚起しています。同社は独立社外取締役による特別委員会を設置しています。
公正なプロセスの下での検討を進めています。株価は、このTOB関連の材料と、厳しい本業業績の間で揺れ動いています。
(出典:日本経済新聞)
ツインバード(T.6897)株価の概要・基本情報
ツインバードの株価は2026年6月26日現在、643円で推移し、前日比1.83%と下落しました。
| 英語名 | TWINBIRDCORPORATION |
| 日本名 | (株)ツインバード |
| ティッカー | 6897 |
| 市場名 | 東証スタンダード |
| 設立年月 | 1962年4月17日 |
| 上場年月日 | 1996年2月20日 |
| 代表者名 | 野水重明 |
| 株価* | 643円 |
| 時価総額* | 70.13億円 |
| 発行済株式数* | 10,906,300株 |
| 従業員数(単独)* | 256人 |
| 年初来高値* | 794(26/06/24) |
| 年初来安値* | 390(26/06/16) |
*2026年6月26日時点、みんかぶ調べ
ツインバードの今後の見通し・将来性
ツインバードの今後の見通しは、三つの重要な要素に左右されます。本業の再生、TOBの行方、そして新たな成長事業の成功です。
家電事業の収益構造再構築の成否
ツインバードの将来性は、まず家電事業の収益構造再構築が成功するかどうかにかかっています。同社は「収益構造の再構築」「固定費・変動費の最適化」「成長事業の推進」に取り組んでいます。
具体的な施策は、第2四半期より成果を上げ始めています。家電製品事業では、高付加価値商品への注力が続きます。
2025年8月には「匠ブランジェトースターPLUS」を発売しました。発売から約2年で累計販売3万台を超える人気商品です。
2025年9月にはドラム式洗濯乾燥機などの戦略的新商品を投入しました。10月以降も戦略的新商品を多数投入する予定です。
並行して、BtoBチャネルも強化しています。小売店向け専売製品や業務用小型冷凍庫のODM製品を発売予定です。海外展開も進めています。
匠プレミアムシリーズを東アジア・東南アジア市場の一部地域で販売開始予定です。これらの取り組みにより、下期は前期より増収増益を見込んでいます。
FPSC事業の完成品ビジネスへの転換
第二の柱であるFPSC事業の将来性も重要です。同社は、従来の冷凍機OEM供給から、付加価値の高い完成品ビジネスへのシフトを進めています。
成長が見込める医薬・バイオ分野を重点領域と位置付けています。WHOのPQS認証を活かした営業活動を強化しています。
アフリカ開発会議(TICAD)や国際医療機器見本市(MEDICA)への出展を予定しています。2025年秋には「-80℃可搬式小型フリーザーボックス」の新製品投入をしています。
この製品は、新型コロナワクチン等の輸送にも適しています。グローバルな需要獲得に向けた基盤強化が進められています。
経済産業省支援の新規輸出1万者プログラムも活用しています。FPSC事業が新たな成長エンジンとなるかが注目されます。
ジャパネットHDによるTOBの影響とシナジー
ツインバードの将来性を大きく変える可能性があるのが、ジャパネットHDによるTOBです。ジャパネットHDは、ツインバードを完全子会社化する方針です。
目的は家電の製販一体モデルの実現です。ジャパネットHDは「顧客の真のニーズに100%応える製品を適正な価格で提供するため」と説明しています。外部委託の枠組みでは限界があると判断しました。
ツインバードの開発・製造ノウハウと、ジャパネットの販売力を組み合わせることで、シナジー効果が期待されます。
しかし、TOBのプロセスはまだ不透明です。ツインバードは、ジャパネットの一方的な公表に懸念を示しています。
同社は特別委員会で慎重な検討を進めています。TOBが成立するか、またどのような条件で行われるかは未定です。
この不確実性が、短期的な株価のボラティリティを生み出しています。
(出典:株式会社ツインバード開示資料PDF)
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ツインバード株価は今後どうなる?株価予想
ツインバード株価の今後の方向性は、TOBの行方と本業業績の回復に大きく依存します。ここでは、いくつかのシナリオに基づいた価格予想を示します。ただし、これは将来を保証するものではありません。
1.TOB成立シナリオ(株価500〜600円)
このシナリオは、ジャパネットHDによるTOBが成立する場合です。TOB価格が現在の株価水準を上回るプレミアム付きで提示されることが条件です。
製販一体によるシナジー効果への市場期待が高まります。ツインバードの高付加価値商品が、ジャパネットの強力な販売網で拡販されます。
本業の収益改善も順調に進み、黒字化への道筋が明確になります。その場合、株価はTOB価格を意識して上昇します。
現在のストップ高水準(471円)を超え、500〜600円台での取引も視野に入ります。
ただし、TOB成立には両社の合意が必要です。条件交渉が難航するリスクも考慮する必要があります。
2.本業再生シナリオ(株価350〜450円)
このシナリオは、TOBが不成立または白紙化するが、本業の再生が順調に進む場合です。ツインバード単独での構造改革が成功します。
高付加価値家電とFPSC事業の「2本柱」が確立します。2027年2月期の黒字化目標が達成されます。その場合、株価はTOB関連の材料が一時的に後退します。
しかし、本業の業績改善が評価される展開です。株価は現在の水準を中心に、350〜450円のレンジで推移する可能性があります。
企業の本質的価値に基づいた値動きが期待できます。投資家は、決算発表や業績見通しの修正に細心の注意を払う必要があります。
3.業績低迷継続シナリオ(株価250〜350円)
このシナリオは、TOBが不成立で、本業の再生も遅れる場合です。家電事業の収益改善が思うように進みません。FPSC事業の新製品投入が遅れ、販売が伸び悩みます。
2027年2月期の黒字化が困難になる事態も想定されます。その場合、市場の失望感から売りが優勢になります。株価は現在の水準を下回り、250〜350円台まで調整する可能性があります。
2期連続赤字の企業としての評価が前面に出ます。ただし、自己資本比率は66.1%と高い水準を維持しています。
財務体質そのものは比較的健全です。そのため、大幅な下落には一定の歯止めがかかる見込みです。
(出典:ヤフーファイナンス)
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ツインバード株価の今後に関するよくあるご質問
ツインバード株が急騰した理由は何ですか?
主な理由は、ジャパネットホールディングスによるTOB(株式公開買い付け)方針の発表です。
2026年6月19日に方針が公表され、市場が製販一体モデルへの期待を評価しました。これを受けて、6月22日には株価がストップ高(前週末比80円高の471円)を記録しました。
ツインバードの業績は悪いのに、なぜTOBの話が出ているのですか?
ジャパネットHDは、ツインバードの開発・製造ノウハウに着眼していると考えられます。同社は「顧客の真のニーズに100%応える製品を適正な価格で提供するためには、外部委託の枠組みでは限界がある」と説明しています。ツインバードが持つ「匠プレミアム」シリーズなどの高付加価値商品の技術力を、自社の販売網で活かすことでシナジーを生み出す狙いです。業績が厳しいからこそ、買収価格が交渉しやすい面もあるかもしれません。
ツインバード株を購入するにはどうすればよいですか?
ツインバード株(証券コード:6897)は、東京証券取引所のスタンダード市場に上場しています。
日本の証券会社で通常の株式取引ができる口座を開設すれば購入可能です。
多くのネット証券や大手証券会社が取り扱っています。口座開設後、銘柄コード「6897」を指定して注文を出します。
現在、TOB関連で株価の変動が激しいため、指値注文を利用するなど、価格変動リスクに留意した取引が推奨されます。
ツインバード株価の今後まとめ
株式会社ツインバードの株価は、TOBを巡る思惑と本業再生への期待が交錯しています。
同社は家庭用冷蔵庫・洗濯機事業の縮小を決断し、構造改革を進めています。その過程で2026年2月期は2期連続の最終赤字を見込んでいます。
一方で、「匠プレミアム」シリーズを中心とした高付加価値家電への注力が続いています。FPSC事業の完成品ビジネスへの転換も図られています。
2026年6月のジャパネットHDによるTOB方針発表は、株価に大きな影響を与えました。今後の株価を考える上で、重要なポイントが三つあります。
第一は、TOBの行方とその条件です。第二は、本業の収益構造再構築が黒字化に結びつくかです。第三は、FPSC新製品の市場投入と販売動向です。
投資判断は、今後の決算内容とTOBに関する正式な発表に大きく依存します。強気シナリオではTOB成立を契機にさらに上昇します。
ベースシナリオでは本業の改善ペースに応じた推移が予想されます。弱気シナリオでは業績の低迷が続く調整局面が想定されます。
いずれにせよ、高い不確実性が存在する銘柄であることを認識する必要があります。投資は自己責任で、リスク許容度に合った資金で行うことが重要です。
最新の決算情報とTOBに関する公式発表を、常に注視するようにしましょう。
BTCCのホームページでは、今後もツインバードの株価に影響を与える最新ニュースや法整備に関する注目情報、株式相場全体の動向などをお届けしていきます。今後も参考にしていただければ幸いです。












