仮想通貨UNUS SED LEO(LEO)とは?特徴・仕組み・将来性を徹底解説

著者:c, dora最終更新日:

UNUS SED LEO(LEO)、通称LEOは、暗号資産取引所Bitfinexの親会社であるiFinexが2019年に発行したユーティリティトークンです。LEOを保有することで、Bitfinexでの取引手数料の割引をはじめ、iFinexエコシステム内でさまざまな特典を受けられます。

また、iFinexが自社の利益を使って実施するLEOの買い戻し・焼却によって、トークンの供給量が継続的に減少する仕組みも特徴です。現在のLEO価格は9〜10ドル前後で推移しており、時価総額は暗号資産市場で上位15位に入る規模となっています。

 この記事でわかること

  • UNUS SED LEO(LEO)は、Bitfinexの親会社であるiFinex Inc.と関連会社Tetherによって2019年5月に発行されたユーティリティトークンです。
  • LEOを保有すると、保有量に応じてBitfinexの取引手数料や貸出手数料、入出金手数料などの割引を受けられます。
  • iFinexは毎月、月次純利益の少なくとも27%をLEOの買い戻しに充て、買い戻したLEOを恒久的に焼却しています。
  • 現在、LEOは9〜10ドル前後で取引されており、時価総額は暗号資産市場で上位15位に入っています。
  • LEOは2つのブロックチェーンで利用でき、大部分はイーサリアム上のERC-20トークンとして発行され、残りはVaulta(旧EOS)上に存在します。
  • UNUS SED LEOは「一頭だが獅子」を意味し、量より質を重視するBitfinexの理念を表しています。

取引所トークンについて調べていて、「LEOとは何か」「LEOにはどのような特徴があるのか」を知りたい方は、本記事で詳しく解説します。

 

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UNUS SED LEO(LEO)とは?

What Is UNUS SED

LEOは、暗号資産取引所Bitfinexの親会社であるiFinex Inc.が発行するユーティリティトークンです。

一般的なブロックチェーンプロジェクトとは異なり、LEOはプラットフォームのエコシステムトークンとして位置付けられています。その価値や用途は独立したネットワークではなく、iFinexやBitfinexのプラットフォーム上で提供されるサービスと密接に結びついている点が特徴です。

LEOを保有すると、Bitfinex上でさまざまな特典を利用できます。代表的なのが、保有量に応じた取引手数料の割引です。

この仕組みによって、Bitfinexを継続的に利用するユーザーにメリットを提供すると同時に、LEOの価値をプラットフォーム上の実際の利用状況と結びつけています。

UNUS SED LEOの誕生背景

2019年5月、iFinexは、第三者決済処理業者であるCrypto Capitalの口座に保管していた資金を失った問題への対応として、UNUS SED LEOの発行計画を発表しました。

追加資金を調達するため、iFinexは非公開トークンセールを実施。ビットコイン、米ドル、USDTで販売し、2週間以内に最大10億ドルを調達しました。

このトークンセールは、当時、暗号資産取引所が実施した資金調達として最大規模のものとされています。その後、iFinexはLEOの買い戻し・焼却プログラムを導入する方針も発表しました。

UNUS SED LEOという名前の由来は?

「UNUS SED LEO」はラテン語で「一頭だが獅子」を意味します。

この言葉は中世の神学者ペトルス・ダミアニに由来するとされるのが一般的ですが、イソップ寓話が起源だとする説もあります。

寓話では、狐が獅子のたった一頭の子を嘲ったところ、獅子は「一つの良いものは多くの悪いものに勝る」と答えたとされています。

iFinexはこの言葉をBitfinexの取引所トークンのモットーとして採用しました。そこには、プラットフォームやインフラの開発からエコシステムの構築まで、あらゆる取り組みにおいて量より質を重視するという企業理念が込められています。

この点も、LEOが名称を含めてほかの取引所トークンとは異なる特徴の一つです。

UNUS SED LEOの仕組み

 LEOの仕組みを理解するには、ブロックチェーン構成、買い戻し・焼却メカニズム、LEO保有者が受けられるメリットの3つの側面を確認することが重要です。

マルチチェーンのトークン構造

LEOは当初、2つのブロックチェーンネットワーク上で発行されました。

大部分はイーサリアム上のERC-20トークンとして発行され、残りはEOSブロックチェーン上のトークンとして発行されました。

その後、2025年6月にEOSブロックチェーンがVaultaへ名称変更されたことに伴い、LEOの対応チェーンも変更されています。

イーサリアムとVaulta上のLEOは、Bitfinexユーザーであれば相互に変換できます。

買い戻し・焼却メカニズム

LEOの大きな特徴の一つが、供給量が減少していくデフレ型の仕組みです。

iFinexは毎月の利益の27%以上をLEOの買い戻しに充て、買い戻したLEOを焼却することで市場から恒久的に廃止しています。

これにより、iFinexの業績とLEOの供給量の変化が結びつく仕組みとなっています。

また、iFinexは透明性の確保にも取り組んでおり、LEOの買い戻し・焼却の実施状況を暗号資産コミュニティが追跡できるようにしています。

手数料割引とプラットフォーム上のメリット

LEO保有者は、保有量に応じてBitfinexエコシステム内でさまざまな特典を受けられます。主なメリットは以下のとおりです。

  • 取引手数料の割引:取引ペアに応じて、現物取引や証拠金取引のテイカー・メーカー手数料が割引されます。
  • 貸出手数料の割引:Bitfinexが提供するピアツーピアレンディングを利用する際の手数料が割引されます。
  • 入出金手数料の割引:特定の入出金手数料が最大25%割引されます。
  • デリバティブ手数料の割引:デリバティブ取引におけるテイカー手数料が割引されます。

このような特典によってアクティブユーザーの利用を促し、LEOを単なる投機目的の暗号資産ではなく、取引所で実際に利用できるユーティリティトークンとして位置付けています。

UNUS SED LEOの現在の市場概要

本稿執筆時点のLEO価格は9〜10ドル前後で推移しており、CoinMarketCapやCryptoSlateのデータによると、時価総額は暗号資産市場全体で上位15位に入る規模です。

史上最高値は2026年4月に記録した約10.39〜10.46ドル、史上最安値は2019年12月25日に記録した約0.80ドルで、いずれもLEOの価格推移を把握するうえで重要な水準です。

現在、LEOの循環供給量は約9億2,000万枚、総供給量は約9億8,500万枚です。これらの数値はCoinCheckupで確認できます。

ただし、iFinexによる毎月の買い戻し・焼却によって供給量は継続的に変化するため、最新データを確認することが重要です。

暗号資産の価格は常に変動するため、価格や時価総額などの数値を確認する際は、最新の価格情報をチェックしましょう。

leoチャート

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UNUS SED LEOの概要・詳細情報一覧

詳細 情報
発売日 2019年5月
発行者 iFinex Inc.
主要プラットフォーム Bitfinex
ブロックチェーンネットワーク イーサリアム(ERC-20)およびVaulta(旧EOS)
初期資金調達 約10億ドル
買い戻し・焼却率 月次純利益の少なくとも27%
循環供給量 約9億2,000万LEO
総供給量 約9億8,500万LEO
史上最高値 約10.39〜10.46ドル(2026年4月)
史上最安値 約0.80ドル(2019年12月25日)
時価総額ランキング 世界の暗号資産トップ15

 

UNUS SED LEOとほかの取引所トークンを比較

独自のユーティリティトークンを発行する暗号資産取引所は少なくありません。

トークンを手数料割引や各種特典の提供に活用することで、取引所とユーザーの双方にメリットをもたらす仕組みです。LEOをほかの取引所トークンと比較すると、その特徴がより明確になります。

特徴 UNUS SED LEO 一般的な取引所トークン
主な目的 手数料割引とiFinexエコシステムでの利便性 手数料割引とプラットフォーム上の利便性
供給メカニズム 毎月の利益の27%を買い戻し・焼却に充当 取引所によって異なる
ブロックチェーン デュアルチェーン(イーサリアムとVaulta) 多くの場合シングルチェーン
発行の背景 資金不足への対応を目的とした資金調達 プラットフォームの成長期などに発行されることが多い
透明性への取り組み 買い戻し・焼却の進捗を公開 取引所によって異なる

どの取引所トークンも通常はユーザーに何らかの特典を提供する目的で発行されます。

一方、LEOの大きな特徴は、iFinexの利益の一定割合をLEOの買い戻しに充てる仕組みが定められていることです。

そのため、LEOは独自のトークノミクスを持つ取引所トークンとして注目されています。

ほかの取引所トークンと異なるLEOの特徴

手数料の割引やプラットフォーム上の特典を提供する取引所トークンは、多くの暗号資産取引所で採用されています。

LEOがほかの取引所トークンと異なるのは、iFinexの純利益の一定割合をLEOの買い戻し・焼却に充てる明確な仕組みを持つ点です。

また、LEOは特定の財務問題への対応を目的として発行され、その後、企業利益を利用して買い戻すことで供給量を減らす方針が打ち出されました。

この仕組みは、自社トークンの価値を活用して取引所の財務状況を改善する方法として、暗号資産業界でも広く知られています。

iFinexエコシステムにおけるBitfinexの役割

LEOを正確に理解するには、Bitfinexについて知っておくことも重要です。

Bitfinexは2012年から運営されている中央集権型の暗号資産取引所で、現物取引証拠金取引、ピアツーピアレンディング、デリバティブ取引など、幅広いサービスを提供しています。

iFinexの主要プラットフォームとして、LEOの利便性を最大限に活用できる環境を提供しています。

また、iFinexは大手ステーブルコイン発行者であるTetherなど、ほかの暗号資産関連プロジェクトとも関係している点も重要です。

LEOの価値はプラットフォームの活動とどのように結びついているのか?

一般的な暗号資産の価値は、ネットワーク効果や分散型アプリケーションでの利用範囲、決済手段としての普及度などに左右されます。

一方、LEOの価値はBitfinexとiFinexの事業活動や業績に大きく左右されます

買い戻し・焼却が会社の利益によって行われる以上、LEOの供給量が減少するペースや規模も、iFinexの業績に影響を受けるためです。

そのため、LEOを評価する際には、一般的な暗号資産で用いられる指標だけでなく、Bitfinexの取引量、会社の収益、買い戻し・焼却プログラムへの取り組みなども確認する必要があります。

Bitfinexのサービス全体におけるLEOの役割

LEOは、現物取引証拠金取引の手数料割引以外にも、Bitfinexのさまざまなサービスで利用できます。

たとえば、Bitfinexのピアツーピアレンディングを利用する際、ウォレットに十分なLEOを保有している場合、貸出手数料の割引を受けられます。

このようにLEOの利用場面が多岐にわたることは、2019年の登場以来、トークンの実用性を支えてきた要素の一つです。

iFinexが今後新しい商品やサービスを展開すれば、LEOの用途がさらに広がる可能性もあります。

現在のLEOは、Bitfinexにおける手数料割引トークンにとどまらず、iFinexが提供する各種サービスで手数料面のメリットを受けられるユーティリティ資産としての役割も担っています。

UNUS SED LEOの買い戻し・焼却の進捗を追跡

LEOのデフレ型メカニズムは、iFinexによる透明性への取り組みを通じて外部から確認できます。

暗号資産コミュニティは買い戻し・焼却の状況を確認し、約束どおり毎月の利益の27%がLEOの買い戻しに充てられているかをチェックできます。

こうしたデータを、CoinMarketCapやCryptoSlateに掲載されている循環供給量などの指標とあわせて確認することで、LEOのトークノミクスをより正確に把握できます

LEOの供給量の推移に関心がある場合は、定期的に買い戻し・焼却の進捗を確認することが重要です。

UNUS SED LEOの購入・保有方法

LEOを購入したい場合、Bitfinexだけでなく、OKX、Kraken、Coinbaseなどの主要な暗号資産取引所でも取引できます。

CoinCheckupやCoinbaseなどの情報を確認しながら、自分の取引スタイルに合った購入方法を選択できます。

保管方法については、ほかのERC-20トークンやVaultaトークンと同様に、さまざまなウォレットを利用できます。

LEOの手数料割引はBitfinex上のLEO残高に応じて適用されるため、手数料割引を目的とするユーザーは、取引所上にLEOを保有するケースが一般的です。

一方、取引所外で保管したい場合は、イーサリアムまたはVaultaに対応したソフトウェアウォレットやハードウェアウォレットを利用できます。

LEOは2つの異なるブロックチェーン上で発行されているため、送金や取引の際には対応ネットワークを正しく選択することが重要です。

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LEOの取引量と流動性

取引量もLEO市場を把握するうえで重要な指標です。

各種暗号資産トラッカーのデータによると、LEOの日次取引量は数十万ドルから数百万ドル規模で推移しており、特定の取引所だけでなく複数の取引所に分散する傾向があります。

CoinCheckupのデータでは、Bitfinexに加えてOKXもLEOの取引量の大きな割合を占めています。LEOがBitfinexによって発行されたことを考えると、自然な傾向ともいえます。

また、LEOを分析するうえではボラティリティも注目すべきポイントです。

CoinCheckupの統計によると、LEOの過去30日間のボラティリティは多くの暗号資産と比べて低い水準となっています。これは、LEOの実需や継続的な買い戻し・焼却による需要が背景にあると考えられます。

投資家がUNUS SED LEOに注目する理由

日本を含む世界各地の投資家からも関心を集めるLEOには、以下のような特徴があります。

  • iFinexの利益とLEOのデフレ型供給モデルが直接結びついている点は、ほかの多くの取引所トークンとは異なる価値構造です。
  • 複数の手数料割引を受けられるため、Bitfinexユーザー、特に高頻度取引(HFT)を行うユーザーにとってメリットがあります。
  • マルチチェーン設計により、イーサリアムとVaultaの両方のブロックチェーン上でLEOを利用できます。
  • 2019年の発行以来、長期にわたって運用されている実績があり、新しい取引所トークンと比べて複数の市場サイクルを経験している点も特徴です。

まとめ

UNUS SED LEO(LEO)は、Bitfinexを運営するiFinexが発行したユーティリティトークンです。

2019年に発行され、当時のiFinexの財務状況改善に向けた資金調達に活用されました。現在ではBitfinexエコシステムを支える主要トークンの一つとなっており、保有者は複数の手数料割引などの特典を受けられます。

また、iFinexの利益を利用したLEOの買い戻し・焼却によって、トークンの供給量が徐々に減少していく仕組みもLEOの大きな特徴です。

LEOは時価総額ランキングで上位に位置する暗号資産でありながら、取引所での実用性とデフレ型のトークン設計を組み合わせた独自の特徴を持っています。

そのため、LEOを分析する際には、単純な価格推移だけでなく、BitfinexやiFinexの事業活動、取引量、収益、買い戻し・焼却の進捗などをあわせて確認することが重要です。

 

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